パチンコ内規の歴史
パチンコのスペックを法律ではなく、パチンコ機器メーカーの組合である日工協で申し合わせて、規制したり、規制緩和したりしたものが内規とか取り組みです。
警視庁からのパチンコ規格はパチンコの技術上の規格の解釈基準に載せてあります。
2023年6月版内規(ラッキートリガー)
cタイム未搭載の1/200以上の機種(ライトミドル,甘デジ帯)、総量規制6400個を9600個に緩和
6月試験分より適用。
2020年4月版内規(時短、リミッター規定の改訂)
1月6日入試分、4月1日設置分より適用
1.規定回転数到達で発動する時短
・低確時の大当たり確率分母の2.5~3.0倍で発動
・時短回数は低確率の大当たり確率分母の3.8倍まで
・設定により時短回数は変動しない
2.大当たり以外を突入契機とする時短
・時短作動図柄当選で発動
・時短回数は低確率の大当たり確率分母の3.8倍まで
・発動は低確率時のみ
・設定により時短回数は変動しない
3.大当たり終了後の時短回数
・制限無(但し、1.の時短を搭載している場合はその回数以下)。
現行の最大100回の条件は撤廃。
4.リミッター機能
・リミッター機能は2種類まで持つことが可能
・確率変動の割合は100%。
・一方のリミッター割合は10%以上
2019年5月版内規(通常ベースの規定の撤廃)
2019年5月1日設置分より適用
・通常のベース30以上の条件を廃止
・スタート賞球4個以上、電チュー賞球1個以上、他穴3個以上の条件を廃止
2019年2月版内規(継続率65%撤廃)
18年11月12日入試分、19年2月1日設置分より適用
・継続率65%以下の条件撤廃
2018年2月版内規(新規則対応)
2月1日入試分より適用
・大当たり確率の下限値1/320
・ヘソ賞球数4個以上
・通常時ベース30以上
・継続率65%以下(リミッタータイプを除く)
・小当たりRUSHの期待値1,500個未満(従来2,400個未満)
・リミッタタイプ6,000個以下(従来7,200個未満)
・一般電役4,500個以下(従来4,800個未満)
最大出玉に関しては、2400個から1500個と従来の5/8に制限されてますが、小当たりRUSHはその割合で抑制されているものの、リミッタタイプや一般電役は下げ幅が小さいです。
通常時ベースを33.3以上にしなければ、甘デジでもない限り、1時間払出1/3以上の条件はベース30ではクリアすることが困難です。また、ベース40にしなければ、4時間2/5の条件はミドル機では相当厳しいものとなります。
その他、6段階設定の管理型遊技機については一切ふれてないようですが、今後内規として定めるものと思われます。
2017年5月版内規(アタッカーの短時間解放の禁止)
日工組は2月下旬、全ての大当りにおけるアタッカーの開放時間について、1回あたり「1.8秒」を下限とする新内規を決議した。5月15日の型式試験申請分より適用する。
1分間で100個の打ち出しなので、1.8秒でアタッカーに3個の入賞となります。これにより、短時間解放を除外した実質何ラウンド当りとかいった当りが搭載出来なくなります。
また、全てのラウンドが短時間解放という、いわゆる突確も搭載出来なくなります。
更に、出玉無し潜伏確変も搭載できなくなり、小当たりの意味がなくなります。但し、出玉有当たりを通常と潜伏確変とすることはできます。
本内規変更は、警察庁の遊技機規則に関する技術上の規格解釈基準の一部改正(検定時の基準に関するもの)に対応したものと思われます。
ぱちんこ遊技機の技術上の規格の解釈基準が2月1日付けで一部改正された。
改正されたのは役物連続作動装置の作動に係るM【作動確率(大当たり確率)】、N【作動回数(大当たりラウンド)】、R【最大入賞球(カウント)】、S【払い出される遊技球数(賞球数)】の関係を表すM×N×R×S=<12のうち、Nの算出方法に係る部分。
一方改正された基準では、大入賞口(アタッカー)の開放時間が1.8秒以上の遊技機で(役物連続作動装置の作動なしに、1.8秒以上の大入賞口開放を行うことは出来ない)、複数の特別図柄表示装置を持つ遊技機に関して、特図1、特図2のそれぞれについて上記の方法でNの値を求め、その最大値をNとする。
2016年8月版内規(申し合わせ事項整理版)
のめり込み問題や遊技くぎ問題の対応でのこれまでの申し合わせ事項である、大当り確率下限1/320、確変継続率65%以下、ベース30%以上、ヘソ賞球4個以上、などを日工組内規として整理して、内規改定し、8月5日の型式試験申請分より適用を開始。
・大当り確率下限1/320
・確変継続率65%以下
・ベース30%以上
・ヘソ賞球4個以上
総量規制
第1種タイプ(ループ、ST、V確)
・初回大当りを含まず6400個以下
第1種+第2種の混合機タイプ
・初回大当りを含まず6400個以下
小当りRUSHタイプ
・初回大当りを含まず6400個以下
・小当りによる出玉は2400個以下
普通電役で出玉を増やすタイプ
・初回大当りを含めて4800個以下、又は最大1600個の大当りが65%以下で継続
大当り複数回がセットになったタイプ
・継続率65%を超える場合として規定
・最大出玉7200個以下
一般電役タイプ
・最大4800個以下
最低大当り出玉数
・大当り確率下限1/160の場合最大出玉の1/8以上
・大当り確率下限1/160~1/320のの場合最大出玉の1/4以上
・記条件を満たしていない大当りでも最大開放(アタッカーフルオープン)2R以上
時短回数
・大当り確率分母-(最大保留玉数+1)の条件撤廃
・但し、上限は100回
2016年申し合わせ事項(新しいぱちんこ遊技機)
日工組は通常時のベース30を確保しやすくすることを目的に、主に遊技に用いる始動口または作動口の最低賞球数を4個以上とすることを決定。 平成28年4月1日の型式試験申請より実施される。
ヘソ4個払出しにすれば、3個に比べベースを7程度増やせます。
くぎ問題対応施策の一環としての射幸性の低い高ベースの新基準遊技機は、
・大当たり確率1/320まで
・ベース30以上
・継続率65%以下(時短の引き戻しによる継続は含まれてないようです)
この新基準遊技機を、従来の「無定量」や「業界等価交換」営業で使っていくのは難しいようです。PCSAの金本朝樹代表理事は「等価営業ではなく全国で足並みを揃え交換率30玉で営業できるような基盤を作っていくべき」と話してます。
更に、スタートを落とさずにベースを維持させるため、スタート賞球数を4個に増やすことを検討しているようです。
新しいぱちんこ遊技機については、2時間くらいで勝ち負けが決まるような、気軽に打てる遊技機という開発の方向性で、
・ベース30を切らない
・ヘソ4個賞球
・一定の玉を弾けば図柄が回る
といったものを目指すようです。
2015年11月版(マックス機規制版)
1.大当り確率下限1/400→1/320
・当選確率下限1/320の機種では1回の当たりの最大払出し出玉の1/3に満たないか、600個以下の場合は当たりとは認めない。
・当選確率下限1/260の機種ては1回の当たりの最大払出し出玉の1/4に満たない場合は当たりとは認めない。
・当選確率下限1/160の機種ては1回の当たりの最大払出し出玉の1/8に満たない場合は当たりとは認めない。
・大当り確率下限は、上記の当たりとして認めない出玉の当たりを除外して算出。
2.最大期待払い出し玉が6400個を超える機種の潜伏、小当たり、出玉無通常の廃止
最低初当たり出玉は一連で得られる区間出玉に解釈される。即ち、確変消化中、1回は必ず最低出玉分の大当たりを獲得できる場合は対象外となる。
たとえば初当たりから必ず電サポ状態となり、終了までに1回は最低出玉分の大当たりを獲得できるループタイプが該当し、この場合は初回当たりに出玉なし大当たりが認められる。
一方、規定回数以内での次回大当たりが保障されないST機については初当たりの時点で最低出玉の確保が求められる。
従来はヘソの出玉無当たりは全て潜伏にしておけば、ヘソでの最低出玉の確保ができ、電チューは出玉無通常があっても最低出玉の確保できましたが、潜伏が廃止なので、電チューも全て最低出玉が確保できるようにしなければならなくなります。
注)対象機種は、獲得遊技球数の期待値が6400個を超えるものとする
3.最大期待払い出し玉制限
確変時に期待される平均払出し玉=初当たりの平均払出し玉+確変連チャンの平均払出し玉。
従来上限9600個と規定されてましたが、下記のように制限されました。
確変ループ及びSTタイプ
3個賞球機:7,200個
電チュー1個及び2個賞球機:6,800個
ヘソ賞球1個及び2個機:5,800個
V確変タイプ(初当たり分の払出し玉は含まない)
3個賞球機:6,800個
電チュー1個及び2個賞球機:6,400個
ヘソ1個及び2個賞球機:5,400個
2015年6月版(超確変)
ライト~ライトミドル1/99~1/199までのST機のみを対象して、「通常→確変→超確変」の3つの状態を持てるようになります。
超確変とは1回転あたり純増10玉程度で大当たりの抽選を行っている状態。小当たりを頻発させる仕様のことです。
超確変という名前は誤解を生みやすいとのことで、現在では小当りRUSHと呼ばれてます。
2014年
ヘソ1個戻し
2012年
電チュー1個戻し
2011年
最大獲得平均出玉9600個
2010年
最大出玉の1/4に満たない当たり大当りから除外
2009年
アタッカー解放6秒以下は大当りから除外し、大当り確率下限1/400
2005年
大当り確率下限1/500→1/400
2004年(新基準機)
大当り確率下限1/500
ヘソ3個戻し
2002年
大当り確率下限1/360
ヘソ4個戻し
1999年
大当り確率下限1/320
ヘソ5個戻し
リミッター撤廃
1995年(2ループ機廃止)
大当り確率下限1/360
2ループ廃止、5回リミッター
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