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インターネット調査は信用してはダメです

グローバルアミューズメントが、パチンコ・パチスロ参加人口調査の調査結果を発表しました。

結論は2016年3月の調査時点での参加人口は、
・パチンコ:981.1万人(前年比10万人減)
・パチスロ:709.6万人(同0.9万人減)
・パチンコorパチスロ:1035.4万人(同10万人減)
だそうです。

問題は調査方法です。3万人を対象に調査したインターネットによる調査ということで、サンプルしたものが日本人の18歳以上の全員を対象とした母集団からのランダムに抽出された3万人であることが保障されているかどうかです。

これが保障されていないと、調査結果は大きな誤差を含んだり、非常に信頼度の低いものとなります。

調査に参加した人の年齢構成、男女比、職業、など、日本人全体の3人分の縮図であることに全く触れられてません。

例えば、パチンコ人口の多くを占める高齢者がこの調査にどの程度含まれているか。インターネットでの調査といった時点で、インターネットが比較的苦手の高齢者の参加人口が正しく反映されているとは思えません。

そもそも、どのように調査に参加する人を募集したかもはっきりしません。パチンコやスロットに興味ある人が多く調査に参加し、興味ない人ははほとんど参加しないような調査をすれば、参加人口は異常に高く出るのは自明で、信頼度の低い調査となります。

サンプル調査の場合、例えば経産省の経産省特定サービス産業動態統計調査では、調査の仕方を詳しく説明しており、サンプル調査のランダム性を保証してます。

新聞やテレビでの政党支持率などの世論調査では住民基本台帳に基ずく二段階調査なとランダムなサンプルであることを必ず明記してます。

このようなランダムなサンプルに基づいた調査であることで、統計学的に97%とかの信頼度で推定できるとか、±3%の区間内入るとかの精度の高い結論が得られます。

本調査やレジャー白書の調査に関しては、ランダムサンプリングに関する説明が全くなく、その調査結果は全く信用できないものといえます。

このようような調査結果を上から目線で解説してサイトもいくつか見受けられますが、統計の基礎も知らない全くの出たらめのものです。

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