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新基準とベース

下限規定からのベースの考察

1時間試験
検定試験は5台持ち込んで10時間の打ち込みを行い、その中のどの1時間の区間でも払出し出玉が打込み出玉の1/3を上回る必要があります。
1回転毎に1時間分の払出し玉を観察すると、10000個以上の観察を行うことになり、現実的ではありません。そこで10時間区間を1時間毎に区切ったの10個を検査回数とします。5台全部で50回です。
適合確率60%を目標とすれば、1回の適合確率は0.6^(1/50)=98.98%となります。
1時間で払出し玉が打込み出玉の1/3を下回る確率が1.02%なら60%確率で不合格となります。
1時間下限の1/3を満たすには、ベースが100/3以下だと100/3-ベースの分を大当りの出玉で補充する必要があります。
1時間で回せる回数で大当りを1回も引かない確率は一般に1.02%よりは高くなります。例えば1/300の大当り確率の台を500回転回して1回の当たりも引かない確率は(1-1/300)^500=18.9%です。
従って、ベースが100/3以上でなければ、1時間下限1/3を満たすことはできません。

4時間試験
4時間試験でも同じような計算ができますが、この場合は試行回数が4倍大きくなり、上記の18.9%の確率も18.9%^4=0.1%となり、4時間下限0.4倍以上を達成するのにベース40が必須ではありません。
適合確率60%を目標とすれば、1回の適合確率は0.6^(1/35)=98.55%となります。
不足分の(0.4-ベース/100)*24000個の玉を大当り1回分の出玉ではカバーてきなくなる可能性もあります。
例えば、ベース35なら1200個の不足分を大当りで補充する必要があり、確率1/300、1500回転の大当たり1回までの確率=BINOMDIST(1,1500,1/300,1)=4.0%が1-98.55%=1.45%を上回ります。
ベース40以上ならこのような問題は発生しません。

10時間試験
10時間試験の下限0.5に関しても不足分の(0.5-ベース/100)*60000個についても同様な計算が必要ですが、不足させないようにベースを決めるのではなく、不足分を大当たりでカバーすることになります。
ベース40なら(0.5-40/100)*60000個=6000個の不足分を大当りの払出しでカバーすることになります。大当たり払出し玉を1500個とすると4回分のあたりです。
BINOMDIST(4,3000,1/300,1)=2.9%です。10時間の場合1-0.6^10=9.7%を下回ってます。この程度のベース40は10時間下限0.5倍に十分対応できます。

結論
従って、下限を満たすにはベース40が必要です。

アタッカー払出しの60%以下からのベースの考察

10時間試験に関しては上限に関し3つの規則があります。
・発射玉の1/2以上4/3倍以内
・役物作動による払い出しは全払出しの70%以下
・アタッカーでの払い出しは全払出しの60%以下

役物をアタッカーおよび電チューと解釈すると、電チュー払出しを3個としても、ベースの寄与分は6程度です。
従って、役物作動-アタッカー=70%-60%=10%を一般的には下回り、役物作動による払い出しは全払出しの70%以下の条件はアタッカーでの払い出しは全払出しの60%以下に含まれます。
10時間試験に関しては上限に関し3つの規則があります。
従って、発射玉の1/2以上4/3倍以内とアタッカーでの払い出しは全払出しの60%以下の厳しい方が10時間試験の上限となります。

α=4/3、β=0.6、H=10時間、B=ベースとします。大当り一回の平均アタッカー払出し玉をDとすれば、
払出し玉が打ち込み玉のα倍となる大当り回数は60H(100α-B)/D、
アタッカーによる払出しが全払い出し玉のβ倍となる大当り回数はβ60HB/((1-β)D)となります。
この二つ大当り回数が等しいとすればB=(1-β)100α/(2-β)=37.1となります。
即ち、ベースが37.1以下ならアタッカー払出し割合60%以下の方が条件
ベースが37.1以上なら、全払出し玉が打ち込み玉の4/3の以下の方が条件
となります。

以前はα=2でしたので、この分岐ベースが53.3でしたが、新基準では37.1と緩和されました。

アタッカーでの払い出しは全払出しの60%以下の条件は、アタッカーでの払い出し≦1.5×ベースの払出しとなります。

10時間試験でのアタッカーでの払い出しは全払出しの60%以下が有効なのはベース37.1以下の場合で、低いベースで大当りの出玉が抑制されねため、スペック的にきついものとなります。

まともなスペックとするための最少条件としてベース37.1が必要です。

上限規定からのベースの考察

10時間の上限について考えます。

これまでの規定では全払い出し玉は打ち込み玉の2倍以下です。この条件は、

1分平均の大当たり出玉1≦200-ベース1となります。

一方、新基準においては、

1分平均の大当たり出玉2≦400/3-ベース2となります。

出玉に関して新基準では従来の2/3にしようとしてます。従って、

(200-ベース1)*2/3=400/3-ベース2、ベース2=ベース1*2/3。

従来は、検定時にはくぎをひん曲げてその他入賞口への入賞を多くして検定を通していたようですが、その値を10時間試験分岐のベース53.3とすると、ベース2=35.5となります。

同じ計算を1時間試験に適用すると、ベース2=20+53.3*2/3=55.5となります。

考察

大半の条件はベース40以上でクリヤできます。スペックの性能を最大限とするには1時間上限をクリヤできるベース55.5以上とした方がよさそうです。

ベース55以上に対する、大当たり継続なし、大当たり継続あり時の出玉率の計算結果を以下に示します。この出玉率を分析すると、

可能な出玉率
28枚交換(3.57円)
・持ち玉遊戯時:1.057
33枚交換(3.00円)
・持ち玉遊戯時:1.138
40枚交換(2.50円)
・持ち玉遊戯時:1.231
より、

大当り継続なしで、
・ベース55以上なら28枚交換は可能、
・ベース65でライトミドル以下の33枚交換が可能、
・ベース70で甘デジの40枚交換
が可能となります。

大当り継続ありで、
・ベース55以上でライトミドルの等価交換が可能、
・ベース55以上でライトミドルの28毎交換が可能、

といったことが可能となります。

尚、べ-ス55以下については、新基準と営業形態を参照して下さい。

出玉率は大当り継続なし、ありの順です。

回転率20.0回転/貸250玉、ベース40.0
・確率1/300:出玉率98.5%、85.5%
・確率1/200:出玉率104.0%、86.3%
・確率1/100:出玉率113.0%、89.8%

回転率20.0回転/貸250玉、ベース50.0
・確率1/300:出玉率103.7%、95.3%
・確率1/200:出玉率108.7%、100.4%
・確率1/100:出玉率116.8%、108.9%

回転率20.0回転/貸250玉、ベース55.0
・確率1/300:出玉率106.0%、98.1%
・確率1/200:出玉率110.8%、102.9%
・確率1/100:出玉率118.4%、111.0%

回転率20.0回転/貸250玉、ベース60.0
・確率1/300:出玉率108.3%、100.8%
・確率1/200:出玉率112.8%、105.3%
・確率1/100:出玉率120.1%、113.0%

回転率20.0回転/貸250玉、ベース65.0
・確率1/300:出玉率110.7%、103.5%
・確率1/200:出玉率114.9%、107.8%
・確率1/100:出玉率121.8%、115.1%

回転率20.0回転/貸250玉、ベース70.0
・確率1/300:出玉率113.0%、106.3%
・確率1/200:出玉率117.0%、110.3%
・確率1/100:出玉率123.3%、117.2%

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