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新基準でスペックはどう変わるか

ベース

新基準は大当り出玉を従来の2/3にすることを目指してます。

仮に、従来機のベースを30.4(小数点以下は計算を簡単にするためです)とすると、残りの69.6%が大当りの出玉です。

この出玉を2/3に抑えますので、新基準では大当り出玉は全払出しの46.4%になります。

残りの53.6%はベースで払い出しますので新基準ではベースは53.6となります。

新基準のベースについては、新基準とベースにまとめてあります。

賞球数・回転率

従来スペックで賞球数ヘソ4個、その他4個の払出しで、回転率を20とすると、

1分回転率=(100-その他賞球数)×回転率÷(250+ヘソ賞球数×回転率)=5.82回転/分

となります。

電チュー払出し分=ベース-その他賞球数-1分回転率×ヘソ賞球数=3.12

電チュー賞球数を2個とすると、

ベース=1.56×電チュー賞球数+その他賞球数×その他1分入賞数+5.82×ヘソ賞球数

1分回転率を小さくすると、回らない印象を受け、通常時の退屈感からつまらない台と感じますので、1分回転率は従来スペックと新基準スペックで同じとします。その場合、新基準スペックのベースの計算は従来スペックと同じとなります。

ベース=1.56×電チュー賞球数+その他賞球数×その他1分入賞数+5.82×ヘソ賞球数

電チュー賞球数3個、その他賞球数8個、その他1分入賞数1個、ヘソ賞球数7個とすると、ベース=53.4となります。

この時の回転率は250×1分回転率÷(100-その他賞球数-1分回転率×1分回転率)=28.4回転/貸250玉。おおよそ30となります。

大当り確率・確変継続率・大当り出玉

新基準では10時間試験の払出し上限値は2倍から4/3倍に下げられてます。

従って、新基準の出玉の標準偏差を従来機の(4/3-新ベース)/(2-旧ベース)=0.83/1.5=0.470倍以下に抑えることを意味します。即ち、2/3ではなく半分以下に下げる必要があります。

出玉の標準偏差は出玉と大当たり回数に依存します。出玉は2/3倍となりますので、大当たり回数の依存する標準偏差を従来機の0.470/(2/3)=0.705倍以下に抑えることを意味します。

大当たり回数の標準偏差は単純な確変機では√((1+継続確率)*大当たり確率*1分回転率)/(1-継続確率)となります。

継続確率を従来機と同じとすると新基準では大当り確率分母を従来機の0.705^2=0.497倍以下とする必要があります。従来機の最大の確率分母を319.7とすれば、新基準では158.7以下となります。逆に、大当り確率分母を319.7と固定し、従来の最大継続確率を75%(時短込)から計算すれば、新基準での最大継続確率は65.5%となります。

大当たり確率を従来機と同じとすると新基準での許容継続確率は複雑な計算となるので結果だけ述べると、仮に従来機の最大継続確率を75%(時短込)とすれば新基準では継続率は75%*0.265=19.8%となります。

条件を満たしさえば良いとゆうものではありません。ボーダー40とか50とかといったとんでもないスペックができてしまいます。継続回数を大きくし、大当り回数を増やし、獲得玉を増やして、ボーダーを30程度に抑えたいです。

従って、実際には、ボーダーを30程度して出玉、継続確率、大当り確率のバランスを取って、ポーダーラインが常識的な値なるような組み合わせで、大当たり回数に依存する標準偏差を従来機の0.705以下とすることになります。

大当り出玉*大当り確率はM×N×R×Sであり、新基準では10以下にする必要があります。(新基準とMNRS参照)。従って、出玉、継続確率、大当り確率の組み合わせにあたってはこの条件を満たす必要があります。

1分間の大当り回数は1分回転率×大当り確率÷(1-継続確率)

従って、継続確率=1-出玉×大当り確率×1分回転率÷(100-ベース)

出玉×大当り確率はMNRS、ベースは53.6、1分回転率は5.82より、

継続確率=1-MNRS/7.97となります。MNRS≦10より、継続確率≧-0.25となります。従って、継続確率に関しての条件にはなりません。即ち、MNRS≦10という条件は、新基準で想定している高ベースでは、条件として甘すぎます。最低でもMNRS≦8としなけば意味ありません。出来れば、MNRS≦4程度にすべきです。

従って継続確率=1-出玉×大当り確率÷7.97は、ベース53.6、1分回転率5.82の場合の、継続確率、出玉、大当り確率の関係を示す条件となります。

この関係を満たす出玉、大当り確率、継続確率の組合せです。
大当り確率:1500玉、1000玉、500玉
1/299.3:37.1%58.1%、79.0%
1/249.2:24.5%、49.6%、74.8%
1/199.2:5.5%、37.0%68.5%
1/150.0:不可、16.3%、58.2%
1/99.9:不可、不可、37.2%

適合確率

赤で示したスペックで検定試験を受けた時の適合確率です。
検査は5台持込とのことですので、()内に5台全部が合格する確率を示してあります。
楽々合格しそうなので、もう少し適合確率を下げて、無理したスペックにできます。
尚、下限についてはベースで決まりますので、ベース53.6なら問題ありません。

尚、ヘソ、電チューで継続確率が同じ、ラウンド数が一定、潜伏無しといった単純なスペックでの計算なので、この条件が満たされない場合、出玉の標準偏差が大きくなり、その分適合確率が下がります。

適合確率を下げたときのスペックについては、新基準の許容継続確率に示してあります。

スペック:出玉1,500玉、大当り確率1/299.3、継続確率37.1%
・10時間出玉4/3倍以下確率98.2%(5台で91.3%)
・4時間出玉1.5倍以下確率94.3%(5台で74.4%)
・1時間出玉2.2倍以下確率91.8%(5台で65.3%)

スペック:出玉1,000玉、大当り確率1/299.3、継続確率58.1%
・10時間出玉4/3倍以下確率97.4%(5台で87.9%)
・4時間出玉1.5倍以下確率92.2%(5台で66.5%)
・1時間出玉2.2倍以下確率87.6%(5台で51.5%)

スペック:出玉1,000玉、大当り確率1/249.2、継続確率49.6%
・10時間出玉4/3倍以下確率98.6%(5台で93.3%)
・4時間出玉1.5倍以下確率95.5%(5台で79.3%)
・1時間出玉2.2倍以下確率94.1%(5台で73.6%)

スペック:出玉1,000玉、大当り確率1/199.2、継続確率37.0%
・10時間出玉4/3倍以下確率99.5%(5台で97.5%)
・4時間出玉1.5倍以下確率98.2%(5台で91.2%)
・1時間出玉2.2倍以下確率98.3%(5台で91.8%)

スペック:出玉500玉、大当り確率1/199.2、継続確率68.5%
・10時間出玉4/3倍以下確率99.0%(5台で95.0%)
・4時間出玉1.5倍以下確率96.6%(5台で83.9%)
・1時間出玉2.2倍以下確率95.9%(5台で81.2%)

スペック:出玉500玉、大当り確率1/150.0、継続確率58.2%
・10時間出玉4/3倍以下確率99.7%(5台で98.5%)
・4時間出玉1.5倍以下確率98.9%(5台で94.5%)
・1時間出玉2.2倍以下確率99.1%(5台で95.8%)

スペック:出玉500玉、大当り確率1/99.9、継続確率37.2%
・10時間出玉4/3倍以下確率100.0%(5台で99.9%)
・4時間出玉1.5倍以下確率99.9%(5台で99.6%)
・1時間出玉2.2倍以下確率100.0%(5台で99.9%)

新基準スペックのゲーム性

新基準スペックと従来基準スペックでのゲーム性の比較のため、新基準で4時間5万円の負は回避できるかに添付した、同じ条件で遊技した時の新基準スペック(下)と従来基準スペック(上2つ)の収支分布をつけておきます。新基準で目標としていた、4時間で5万円の負けは無しになってます。
Garoshushi
Hokutoshuushi
Light1000shuushi2

一発台は不可

新基準では、1時間の最少払出し玉が打ち込み玉の1/3以上の規定が追加されてます。このことはベースの最小値が100/3であることを意味します。

ベース≒その他賞球数×その他1分入賞数+ヘソ1分入賞数×ヘソ賞球数

となりますが、ヘソ1分入賞数は従来の一発台では稀に入った玉が大当りとなるため、ほぼ0となります。

従って、ベース=その他賞球数×その他1分入賞数となり、その他賞球数を15玉としてもその他1分入賞数が2.23回/1分と、常識はずれのものとなります。4時間0.4倍とかの基準を適用するともっとひどいものとなります。

従って、新基準での一発台の実装はほぼ不可能です。

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